投影型静電容量方式タッチパネル「PCAP」は、非常に高い精度で指や導電性の物質を感知します。これにより、正確なタッチ操作が可能で、複数の入力を同時に検出できるため、多点タッチ操作やジェスチャー操作に適しています。スマートフォン、タブレット、デジタルサイネージ、自動販売機、ATM、医療機器、産業機器など、さまざまな用途で採用されています。
投影型静電容量方式タッチパネル「PCAP」の動作原理
投影型静電容量方式タッチパネルでは、透明導電膜のITO層(Indium Tin Oxide:酸化インジューム錫の略)をパターニング化して、マトリックス(駆動電極と受信電極)に配列した構成です。この駆動電極と受信電極は互いに接触しないように絶縁性の物質で分離されています。
指など導電性の物質でタッチしたとき、指と電極(ITO層)の間の静電容量の変化を検知して、タッチ位置を検出する仕組みです。
投影型静電容量方式タッチパネル「PCAP」の物理構造
弊社取り扱っている投影型静電容量方式タッチパネルでは、ガラス/ガラス構(GG:CoverGlass/SensorGlass )とガラス/フィルム構造(CoverGlass+Film+Film )この2種類があります。
投影型静電容量方式タッチパネル「PCAP」の共通仕様
項目 | GG | GFF |
---|---|---|
構成 | CoverGlass/SensorGlass | CoverGlass/Film/Film |
対応サイズ | 10.1~32型 | 21.5~55型 |
入力方法 | 指、導電性タッチペン等 | |
総厚み | 小型:2.4mm 大型:5.3mm | 中型:3.5mm 大型:4.5mm |
透過率 | 85%以上 | 83%以上 |
使用温度範囲 | -10~+60℃ | |
保存温度範囲 | -20~+70℃ |
製品ラインナップ
投影型静電容量方式タッチパネルコントローラ
弊社取り扱っている投影型静電容量方式タッチパネルのコントローラは
•ILITEK、EETI等のICを採用し、コントローラ基板の設計開発はすべてメーカー自社で行っています。これにより、お客様の用途を合わせて、FWのカスタム対応が可能となります。例えば、ノイズの強い環境や、水場の操作環境や、医療機器等幅広い内容の調整ができます。
•対応タッチパネルのサイズ:7型~55型
•対応OS: Windows、Android、Linux等